ニギヤカな夕食も終わり、ブルマは寝る前に熱いシャワーでも浴びようと薄着のルームウェアに着替えて廊下に出た
(そういえば、アイツのとこに持っていったボウルやタオルは回収しておくべきかしらね)
顔を合わせるのは極力避けたいところだが、自分が世話を焼いた後始末は自分でつけるべきである
ベジータの部屋がある簡易滞在者用区画の角までたどり着くと、部屋の扉の脇に何かが置いてあるのが見える
「……なによ、これ」
近づいてみると、それは先程サラダや果物を盛ってあったボウルであり、空になった中には薄汚れたタオルが投げ込まれていた
思わず腰に両手を当てて考え込んでしまう。足元に落としていた視線を上げて眉を寄せる
(どうもわかんないヤツね……)
あの横暴な異星人がこんな丁寧な真似をするとは信じられなかったが、おかげで顔を合わせる手間が省けた。ブルマはボウルを拾い上げて踵を返す……すると
「女」
「!?」
突然かけられた声に驚いて振り返ってみると、べジータが部屋の扉から半身を覗かせていた
何で出てくんのよ、と喉から出そうな台詞を押し留め、不信を込めた睨みを効かせてやる
「な、何よ……」
「………」
自分で呼び止めたものの、べジータは何か言い澱んでいるようだった
「引き留めたんなら何か言いなさいよ、用が無いんならアタシは帰るわよ」
「待て」
「だから何よ!!」
「……湯を」
「え?」
柄にもなく口ごもる男に聞き返すと、ソイツは視線を外してボソリと呟いた
「湯を使う場所は、何処にある」
「お湯?そんなのキッチンに行けばいいじゃない」
「違うっ!そういうことではない……その」
要領を得ない問いに考えを巡らせてみる
「??……あっ!まさかアンタ、お風呂に入りたいわけ?」
「さっきからそう言っている!」
「言ってないじゃない!!何よモゴモゴしちゃって、“お風呂に入りたいので案内してくださ~い”って、最初から素直に頼めばいいじゃないの!」
「ぐっ……」
コイツに聞いたのが間違いだったぜ、と言わんばかりの苦々しい表情でべジータは拳を震わせていた
「フン!どういう心変わりか知らないけど、やっとアタシの言うことを聞く気になったのね……いいわ、案内してあげる」
ようやくひとつ従わせてやった。勝ち誇った気分のブルマは、ツンと翻してシャワー室の方向へ足を向ける
「何突っ立ってんのよ、早く来なさいよ!」
「チッ……」
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「――ほら、ここがシャワー室よ」
同じ階の滞在者用シャワー室の前まで案内してやると、べジータは礼も言わず脱衣所へ入ろうとする
「ち、ちょっと待ちなさいよ!」
「何だ」
「入った所で、アンタ使い方わかるの?教えてあげるわよ、変な使い方して壊されちゃたまんないしね」
有無も言わせずブルマも脱衣所へと進み、備品棚から新品の歯ブラシを出してやる
そそくさと浴室へ入ると、背後のベジータに聞こえるように説明を始める
「まずこっちのほうが水を出す所で、コレを回すとお湯になるのよ。歯ブラシはコレを使いなさいね」
「シャンプーって知ってる?髪を洗う液体ね。ボディソープはこっちで洗顔が……って、ねぇ!ちゃんと聞い……」
説明に対して相手方の反応が無いことに気付いたブルマは、不機嫌な表情をあらわにして振り返ってみた
が
「 ぎ ィ ッ !!? 」
予想だにしないものが目に飛び込んできた
ブルマが喋っている間に、べジータは着ていた物を全て脱ぎ捨てて、浴室の入り口に突っ立っていたのだった
つまり……
「ギャアアアア!!な、ななな、何してんのよアンターーー!!!」
「湯を浴びるんだろうが」
「ちょっ、ままっま……前ぐらい隠しなさいよーーーっっ!!!」
完全に目撃してしまったが、ブルマは慌てて手で顔を覆い、赤面しながら隙間からかろうじてべジータの顔を睨み付けた
かつての孫くんといい、サイヤ人というものには恥じらいと言う概念が無いのだろうか?
べジータはさして気にした様子もなく、一糸纏わぬ姿で目の前まで迫ってきた
「何だか知らんがもう一度説明しろ、人が脱いでる間にベラベラと喋りだしやがって」
(な、なんなのコイツ!意味わかんない!へ、変態だわ……!あり得ないっ、こんなシチュエーション!!!)
流石のブルマもこの展開には狼狽せざるを得ない。相手に自覚がない(?)とはいえ、この現状は速やかに回避すべき問題だと思う
「うぇ……え……と」
浴室の壁と全裸の異星人に挟まれたこの状況で、自分は今、一体どれだけ情けない顔をしているのだろうか
ともかく、ブルマはなるべくべジータを視界に入れないように、設備の説明をし直していった
「――で、これがシャンプーってやつで」
「もういい」
「ヒャッ!!?」
必死に喋っていると、突然勢いよく降ってきたシャワーの冷水に悲鳴を上げてしまった
べジータが勝手に蛇口を捻ったのだ
「な、何してんのよバカッ!」
ブルマは急いで蛇口を閉めると、思わず振り返り、濡れて張り付く前髪を掻き上げながら全裸の異星人に抗議する
「もう!アタシまで濡れちゃったじゃないの!ど、どういうつもりよ!!」
「フン……もう十分だと言っているんだ。鬱陶しいからさっさと出ていけ」
同じく水をかぶって逆立つ髪を垂らしたべジータは意も介さずそう答えると、ブルマの二の腕を引き掴んで浴室から追い出そうとする
「さっ…触んないでよ!い、言われなくても出て行くわよ!バカ!チビ!スケベッ!!……変態星人ッ!!!」
翻弄された挙げ句に突如放り出されたブルマは、もはや怒りか何かも分からなくなったやり場のない感情を捨て台詞に込めて怒鳴りつけた
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「……はぁ~……」
真っ赤な顔で暫く息を詰めていたブルマは、ただシャワーの水音が響く曇りガラスの扉を睨みつけたままゆっくりと溜め息をついた
「なんなのよ……」
いくら久々に“男性”の裸体を見てしまったとはいえ、あのロクデナシを相手に、不覚にも動揺してしまった
と同時に、自身の魅力に絶対の自信を持っていたブルマは内心、水で張り付いて露わになったボディラインを見ても全く動じなかったその男を、どこか恨めしく思ってもいた
「なんなのよ、アイツ……」
今までにも会うたびに大小の小競り合いを繰り返してきたが、今日はいつにも増してあの男に振り回されっぱなしである
ブルマはおもむろにバスタオルを引っ張り出して身体の水気を拭い取る
そしてなんとなく、床に脱ぎ散らかされた戦闘服に目を留め、ボロボロのアンダースーツを少しだけ持ち上げてみた
穴だらけで、破れて、亀裂だらけで……よく見るといたる所に変色した古い血の染みまでついている
顔をしかめてスーツを床に放り投げると、今度はそばに転がっているプロテクターを拾い上げた
腹部と心臓の辺りに穴が開いており、背中の部分などは大きく欠け砕けてしまっている
単に壊れてボロボロなだけと思っていたが、コレを着ていた人間が実際にどんな目に遭っていたのかを改めて想像すると、背筋が凍る思いがした
(こんなのでよく生きてるわよね……いや、一回死んでたんだっけ)
互いの事情や動機は異なるにせよ、アイツも孫くんたちとナメック星で死ぬほどの戦いをしていたのだ
胸部の穴の縁を指先でなぞりながら、ブルマは長い睫毛を少しだけ伏せる
(今まできっと、こんな事ばかりして生きてきたのね……)
宇宙人が身に纏っている未知の素材を前にして、科学者魂が疼かないわけではない
が、しかし、今はどうにもそんな気分にはなれなかった。プロテクターをそっと置いて壁際にしゃがみ込む
膝を抱えたまま暫くぼんやりと何事か考えていると、浴室のシャワーの音が止んだ。が、上の空なブルマはそれに気が付かない
「貴様……まだ居たのか」
「え……ひゃっ!!?~~だ、からっ……!!!」
先程追い出されてから5分も経っていない。文字通り軽く湯を浴びただけで再び現れた素っ裸の男に、自分が使っていたバスタオルを思い切り投げつけてやる
「ちょっとは隠しなさいよぉ!!」
べジータは面白くなさそうに鼻を鳴らすと、投げつけられたタオルで大雑把に身体を拭い始めた
「ふ、拭き終わったら腰に巻いておきなさいよ!」
顔を背けたままそう言い放つと、ブルマは放ったままの戦闘服を手早く拾い上げて篭にまとめ、持ってきていたボウルを上に乗せる
「ちょっと待ってなさい、代わりの着替えを持ってきてあげるから」
タオルを腰に巻いたべジータは訝しげに顔を向けると、扉のノブに手をかけたブルマを呼び留める
「女、俺の戦闘服を何処へ持っていく気だ」
「何処っていうか……だってもうボロボロじゃないの、こんなの着れたもんじゃ」
「勝手にヒトの物に触れるな!無礼者め!!」
「あっ!」
べジータは無理矢理篭を奪い取ってボウルを床に放り投げると、背中を向けてイソイソと着替え始めた
「ち、ちょっと何してんのよ!ダメよそんなの、絶対着させないわ!」
「うるさいっ!邪魔だ!!」
制止にかかるブルマの手を素早く振り払うと、べジータはアンダースーツを腰までたくし上げ、ブーツに足を入れてしまった
「はぁ~、呆れた!アンタってほんっとに聞き分けのないヤツよね!少しはナメック星人を見習ったらどうなのよ!」
「何だと?貴様」
袖の部分に腕を通そうとしていたべジータは動作を中断し、煩わしそうに眉を顰めてブルマを睨みつける
互いにジッと黙り込み、見えない火花を散らしてメンチの切り合いが始まる。が、しかし……
相手の顔面に注がれていたブルマの視線は次第に、未だ露わになったままのベジータの上半身へチラチラと目移りし始めていく
男性平均としては小柄な部類だが、おおよそ無駄な部分の見当たらない引き締まった肉体は、比較的大柄なヤムチャとはまた別の印象を覚えるのであった
(全く、中身がここまでサイテーじゃなければ、ちょっとはイカす感じのルックスなのに……)
「チッ」
空気の変化を察したべジータは苦く舌打ちをして顔をそむけ、着かけていた袖に腕を通し、すすけたグローブをはめ直す
「貴様……さっきから一体、何がしたいんだ」
「な、何って……」
「もうここに用は無いハズだろう。これ以上俺様につきまとうつもりなら、こっちにも考えがあるぞ」
「べっ、別につきまとってなんかないわよ!あ、アタシは、その」
「何だ」
どうして未だ場所を離れずにいたのか……問われて明確に説明できる回答を、ブルマは導き出すことができなかった
ただ“なんとなく”としか言えないのである
苛立った表情を募らせるべジータから気まずそうに視線を外すと、機転を利かせて洗面台へ駆け寄る
「そ、そうよ。コレの説明をしようと思って待ってたのよ!コレね、髪を乾か」
「はぐらかすな」
ドライヤーを掴んで取り繕いながら振り返ると、既に背後に迫っていたべジータが至近距離から睨みを利かせていた
怯んで思わずドライヤーを落としたブルマを、そのまま挟んで洗面台に両手を置き、身動きを封じて瞳をズイと覗きこむ
「ひぇっ?!」
「以前から聞きたかった……貴様、何故いちいち俺様に恩を売るような真似をする……何故こんなにも干渉しようとする」
「なっ、な……」
眼前のベジータは低く、穏やかさすら覚えるほど静かに囁く
初めて聴く声色だった。これまでの、厳しく、冷たく、他人を遠ざけるような荒々しい語気はまるで消えている
普段は鋭く射殺すような眼差しも、今は相手の胸中を探り、回答を求めたいと心底乞うているような深い陰りを帯びていた
「俺に……“見返り”を求めているのか……?」
「!!?」
“見返り”―― この男が口にした言葉の真意とは何なのか
今までも、先程のシチュエーションに至っても、この男はずっと“そんな事”に興味のある素振りすら見せてはこなかった
しかしやはり……戦闘に人生を捧げる異星人とはいえど、外見的、性質的には地球人と寸分違わぬ“オトコ”なのである
悪い想像が頭をよぎる。胸の鼓動が相手に勘付かれるのではと思うほど激しく高鳴っている。膝が震え、ロクに呼吸もままならない
今のブルマにこの両腕から逃れる術は、無い
「どうなんだ……」
「い、や……」
自らの身から出た錆とはいえ、悔しくて涙が出てくる……恋人を間接的に殺した男に、これ以上何かを奪われようなどとは――
ブルマは涙に震える声で、無意識に、決して駆けつけるハズのない恋人の名を呼んだ
「……けて……ヤ……ム……チャ……」
「……」
数秒の間の後、べジータは近づけていた体をフッと離したかと思うと、次の瞬間、ブルマの細い首を片手で掴んで喉首を“軽く”絞め上げた
「――ッ!?」
「下品な女め!……まさか“手籠め”にされるとでも思ったのか?」
気管を圧迫されて苦しむ無力なブルマを、冷酷さの戻った底の暗い瞳で鋭く射抜く。絞める喉首の脈拍がドクドクとベジータの指先を伝う
相手が意識を落とす寸前でその手を振り離すと、床に頽(くずお)れて咳き込むブルマを見下し、軽蔑とどこか苦々しさを含んだ表情を浮かべて言い放つ
「自惚れるのも大概にしろよ女……汚らわしい……誰が貴様のような者など相手にするものか!!」
そう捨て吐くが早いか、べジータは扉を乱暴に開け放ち、座り込むブルマを残して脱衣所から出ていった
罵られたブルマは目を見開いて茫然とした――そして男への、フツフツと湧き上がる今日一番の怒りが脳天まで一気に突き抜ける
開け放たれたままの扉から廊下に飛び出すと、遠ざかる男の背中に向かって怒声を浴びせる
「ふ……フザケンじゃないわよ!!ゲホ……て、手籠めですって!?あ、アンタ……このアタシを、何だと思ってんのよ!!?」
恥ずかしかった
こんな男に、ほんの少しでも興味を抱き、あらぬ予想に怯えた自分が心底許せなかった
「そ、そうやってまた、バカにして……世話してやってるヒトの気も知らないで、好き勝手振り回すんじゃないわよぉ!!!」
男は立ち止まったまま動かない……シンと静まり返った廊下には、先程絞められていた気管をフルに使い、また、こみ上げる涙によって乱れたブルマの呼吸音が響く
べジータはその背中いっぱいに怒声を受けていたが、少しの間ののち、そのまま振り返る事もなく再び歩みを進めて廊下の角に消えていった
「くっ……!」
悔しい、悔しすぎる。ブルマは、まるで自分自身に言い聞かせるように、最後にもう一度ありったけの力で叫んだ
「アタシは!アタシは、アンタなんか!絶対!!大ッ嫌いなんだからあぁぁ!!!」
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都の煌びやかなネオンを一望する広いテラスの中心にポツリと人影がある
各地に栄える都の中でも随一とも言えるこの西の都の、そのまた一等地からの夜景ともなればさぞ壮観であろう
しかし、今のこの男の前ではどんな素晴らしい夜景も単なる鬱陶しい人工光の集まりにしか過ぎない
『ねぇ、ベジータってば!』
『え、えと、あのね、食事を……』
『アタシは召し使いじゃないわよ!!』
(何なんだ……全く)
今まで生きてきた中で、自分に対してあれほどまでワケもなく、世話だなんだのいちいち干渉しようと試みてきた者などただの一人も居ない
近付いてくる者といえば、それは命令であったり、相手が画策した計画の一環であったりと、そのように明確な理由を持った者だけである
百歩譲ってナメック星人についてはまだ分かる。地球人にとって奴等のドラゴンボールはまだ使い道がある。奴等をかくまう利益は一応存在するだろう
だがアレは何だ
何のために、何の利益もないと分かっていながら、何故地球人一派の計画事と無関係な自分に対して、顔を合わせる度に接触を図ろうとしてくるのか
(どうも分からん……)
自分にとって、軟弱な地球人の、しかも非戦闘員の女を殺す事などは造作もない。目を瞑ってだって出来る
それを重々認識した上で、か弱い女が危険性を天秤にかけてまで敢えて敵側に近付こうとする理由とすれば――そう
オンナである事を武器として敵に取り入り、援助することで、逆に自らの身の安全を確保する……というものに他ならない
『悪いことしちゃダメよーー』
ほとんど知りもしない人間に対してあんな事をアケスケに言ってくるくらいだ、“そういう”部類の女なのだろうと思っていた
どうせそんな魂胆だろうと、あの図々しい世話焼き女の言動の意図するところを、この機会にはっきりと確認をしておきたかった
どちらにせよ、あの時の尋問に含んだ意味を理解し、そうだと肯定されたところで、本当に手をかける気など微塵もなかったのだが――
しかし
『……けて……ヤ……ム……チャ……』
そうに違いないとベジータが予想した回答が返ってくる事はなかった
あの時――確か、栽培マンが道連れに殺した――ヤムチャとかいう男の名を呼び、涙を零したあの女の表情が、脳裏に焼き付いて離れない
解き明かそうとしたハズの女に対しての謎は、図らずもさらに深みを増す恰好となった
『このアタシを、何だと思ってんのよ!!?』
『ヒトの気も知らないで、好き勝手振り回すんじゃないわよぉ!!!』
そっくりお返ししてやりたい言葉だった。だが少なくとも、こちらが振り回したつもりなど一切ない。テメェで右往左往していただけだろう、と……
「どっちがだ……」
ベジータは夜空を仰ぐと、勢いよく跳躍してその体を宙に浮かせて何処か遠くへと飛び去り、また暫く、この拠点(いえ)に立ち寄る事はなかった
迫るドラゴンボール復活の日まで、あと7日ばかり――
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≪一喜一憂 END≫
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あとがき
お疲れ様です。『ドキッ☆ベジブルだらけの腹の探り合い』でした(笑)ポロリもあ……ゴホッゴホッ!
前編に「あたらしいいえ 巡」に引き続きデンデら子供たち、中編に仲良しブリーフ夫妻を登場させましたが、エッセンスとしてサブキャラクターを動かしていくのはとても楽しかったです
ブルマのママは料理が上手そうだという勝手なイメージが昔からあるのですが、本当のところはどうなんでしょう?(公式設定や原作者のQ&Aなどを全て把握しているわけではないので、その点で見落としがあったらすいません!)
この「一喜一憂」は、当初は前後編にするつもりでしたが、登場人物の動くままに話を広げた結果まさかの3編構成でやっと完結です。しかも最後が一番長くてちょっと恥ずかしい内容という……全部ベジータのせいだ>< 壁ドンならぬ洗面ドンとは一体……
正直というか案の定というか、文章の表現はこの後編が一番悩みました。本当は草稿段階ではもう少し短かったのですが、いかんせんサイヤ人の王子が勝手に脱ぎやがりましたので、カップル未満のまま後の展開に繋がるよう収拾をつけようとしたら、あーだこーだと加筆に加筆……
小説ですのでセクシーな場面のご想像はそれぞれ読んでいただいた皆様にお任せしますが、筆者が絵を描く場合はちゃんと都合よく隠されてますのでご安心(?)下さい。いや、そもそも描きませんよ!……多分!
ただ何となく世話を焼こうとして一人バタバタするブルマと、鬱陶しがりながら内心翻弄され始めているベジータ。次回からはヤムチャが帰ってきます!ヤムブル+ベジータの構図となりますが、一体どうなっていくのでしょう……
最後までお読みいただきましてありがとう御座いました
2016年10月30日 烏丸らうる